【2026最新】中1理科|植物の分類を現役教員が分かりやすく解説!
- 植物の分類、花のつくりを分かりやすく教えて!
- たくさん植物名があるから語呂合わせを教えてほしい……
- 植物のまとめノートを書く例が知りたい
実は、中1理科の植物分野で学習すべき内容は、A4ノート5枚分だけです。ごちゃごちゃとノートに書いている人は、覚えることが多すぎるとと感じていることでしょう。 そこでこの記事では、中学理科の現役教員による「中1理科の生物分野-植物の分類-」を、分かりやすくコンパクトに解説します。 植物は次の図のように分類できます。 まず、植物の分類について、ざっくりと頭に入れるといいでしょう。大まかに覚えたあと、次章からの詳しい内容を学ぶと効果的です。 植物は、根・茎・葉・花などからできています。 植物の各部分のつくりや、はたらきについて理解しましょう。 なお、葉と茎の内容は中学2年生で詳しく学ぶ内容ですが、少しは覚えておくといいでしょう。 花には、種子(しゅし)をつくり、子孫をふやすはたらきがあります。 種子をつくるためには、受粉(じゅふん)が必要です。 受粉のあと、めしべの子房(しぼう)は果実(かじつ)になり、胚珠(はいしゅ)は種子になります。![]()
植物の分類|中1理科 生物
上図のオレンジで書かれている用語は、テストで問われやすいため、しっかりと覚えましょう。植物の各部のはたらき|中1理科 生物
花のはたらき
根のはたらき
植物の根の主なはたらきは、次の2つです。
- からだを支える
- 水や水にとけた養分を吸収する ※中学理科では肥料を養分と呼ぶ
- 単子葉類は、ひげ根
- 双子葉類は、主根と側根
- コケ植物は、仮根
根の先端近くの小さい毛のような部分を根毛(こんもう)といいます。表面積を増やし、効率よく水を吸収できます。
葉のはたらき
葉の主なはたらきは、光合成(こうごうせい)を行い、デンプンなどの栄養分をつくることです。 葉のすじを葉脈(ようみゃく)といい、根から吸い上げた水や水にとけた養分、葉でつくった栄養分などが通ります。 主な葉脈には、平行脈(へいこうみゃく)や網状脈(もうじょうみゃく)があります。それぞれの葉脈のポイントは、次のとおりです。
- 平行脈:葉のすじが平行
- 網状脈:葉のすじが網目状
葉では、光合成のほかに、蒸散(じょうさん)や呼吸(こきゅう)という重要なはたらきも、さかんに行っています。詳しくは中学2年生の理科で学習します。
茎のはたらき
茎の主なはたらきは、からだを支え、葉をつけることです。
- 道管:根で吸収した水や水にとけた養分を運ぶ
- 師管:葉でつくられた栄養分を運ぶ
道管と師管が束になった部分が維管束(いかんそく)です。
- 維管束が散らばっている:単子葉類
- 維管束が輪になっている:双子葉類
詳しくは中学2年生の理科で学習します。
種子をつくる植物|中1理科 生物
花を咲かせ、種子をつくる植物を種子植物(しゅししょくぶつ)といいます。 種子植物は、胚珠(はいしゅ)により、被子植物(ひししょくぶつ)と裸子植物(らししょくぶつ)に分類できます。
- 被子植物:胚珠が子房の中にある植物
- 裸子植物:子房がなく胚珠がむきだしの植物
被子植物のつくり
被子植物(ひししょくぶつ)の主なつくりは、次の4つです。
- めしべ
- おしべ
- 花弁
- がく
めしべの先端にある、ねばりけがあって花粉がつきやすい部分が柱頭です。 めしべの根もとには、子房と呼ばれるふくらんだ部分があり、胚珠が入っています。 めしべの柱頭と子房をつなぐ部分が花柱です。 ![]()
裸子植物のつくり
裸子植物(らししょくぶつ)の代表例であるマツには、雌花(めばな)と雄花(おばな)の2種類の花があります。 雌花(めばな)のりん片(ぺん)には、胚珠がむきだしでついています。
雄花(おばな)のりん片には花粉のうがあります。 花粉のうから飛び出る花粉には空気袋があり、風で遠くまで移動できます。花粉が風により遠くまで運ばれるものが風媒花です。 「一応、待つらしい」![]()
裸子植物は、マツのほかに、イチョウ、スギ、ソテツが有名です。 ![]()
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被子植物の分類|中1理科 生物
被子植物は、葉脈や根により、単子葉類(たんしようるい)と双子葉類(そうしようるい)に分類できます。
単子葉類
単子葉類(たんしようるい)には、次のようなつくりがあります。
- 葉脈 : 平行脈(へいこうみゃく)
- 子葉 : 1枚
- 維管束: 散らばっている
- 根 : ひげ根
「モウリたんてい、ひげ散っても平気。イイネ!」
- モウ : トウモロコシ
- リ : ユリ
- たんてい: 単子葉類
- ひげ : ひげ根
- 散って : 維管束散らばっている
- 平気 : 平行脈
- イイネ : イネ
双子葉類
双子葉類のつくりは次のとおりです。
- 葉脈 : 網状脈(もうじょうみゃく)
- 子葉 : 2枚
- 維管束: 輪になっている
- 根 : 主根と側根 (しゅこん そっこん)
合弁花類
「朝、ヒマつぶし探検にGO!」
花弁が根もとでくっついている合弁花(ごうべんか)のなかまを、合弁花類といいます。 合弁花類のうち、代表的な植物は、ツツジ、アサガオ、タンポポ、ヒマワリ、サツキです。 ![]()
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離弁花類
花弁が1枚1枚離れている離弁花(りべんか)のなかまを、離弁花類といいます。 離弁花類のうち、代表的な植物は、アブラナ、サクラ、ホウセンカ、エンドウ、ツバキ、ナズナです。 「便利だが、危ない法律、サクッとエンド!」![]()
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種子をつくらない植物|中1理科 生物
花を咲かせ種子をつくる種子植物とちがい、胞子(ほうし)によって子孫を増やす植物がいます。種子をつくらない植物を、胞子植物ということもあります。 種子をつくらない植物のうち、代表的な植物は、シダ植物やコケ植物です。
シダ植物
シダ植物は種子をつくらず、胞子(ほうし)でなかまを増やします。 胞子は、胞子のうから出ます。 イヌワラビの胞子のうがあるのは、葉の裏側です。乾燥すると、胞子のうがはじけ、胞子を拡散します。
シダ植物は、イヌワラビのように根・茎・葉の区別があるものが多いです。 シダ植物のうち、代表的な植物は、スギナ、ゼンマイ、イヌワラビ、ワラビ、ノキシノブです。 「笑いすぎならぜんぜんマシだ」![]()
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コケ植物
コケ植物は種子をつくらず、胞子(ほうし)でなかまを増やします。 コケ植物のうち、代表的な植物は、スギゴケ、ゼニゴケ、ミズゴケです。これらの植物は、雄株(おかぶ)と雌株(めかぶ)に分かれたつくりをしています。 雌株には胞子のうがあり、胞子のうから胞子が飛び出します。
なお、根の代わりに仮根(かこん)があり、仮根はからだを地面に固定するはたらきのみ持ちます。
【まとめ】植物の分類・生物の仲間分け|中1理科 生物
植物の学習で大切なのは、それぞれの植物名を別に覚えるのではなく「どのような特徴でなかま分けされているか」を理解することです。確認していきましょう。
1. 植物の大きな分類
植物は、増やし方によって大きく2つに分けられます。
種子植物:種子をつくって増える。
種子をつくらない植物:胞子(ほうし)をつくって増える。
2. 種子植物の分類
花のつくりによって区別します。
被子植物:胚珠が子房の中にある
裸子植物:子房がなく、胚珠がむき出しになっている(マツ、イチョウなど)
3. 被子植物の比較(単子葉類と双子葉類)
被子植物は、子葉の枚数や体のつくりでさらに詳しく分類できます。
| 単子葉類 | 双子葉類 | |
| 子葉 | 1枚 | 2枚 |
| 葉脈 | 平行脈 | 網状脈 |
| 根 | ひげ根 | 主根と側根 |
| 維管束 | 散らばっている | 輪状に並んでいる |
4. 植物の各部のはたらき
花:受粉後、子房は果実に、胚珠は種子に変化する
根:根毛(こんもう)が表面積を広げ、効率よく水や養分を吸収する。
シダ植物とコケ植物:シダには根・茎・葉の区別があるが、コケにはない。コケには体を固定するだけの仮根(かこん)がある
理科の勉強で行き詰まったら、下の記事が参考になるでしょう。
https://tanoshimurika.com/how-to-study-science/
https://tanoshimurika.com/2-biology-cell/
みなさんが中学理科をもっと面白く感じ、楽しく学び続けたいと思ってもらえるとうれしいです。
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