- 植物の分類、花のつくりを分かりやすく教えて!
- たくさん植物名があるから語呂合わせを教えてほしい……
- 植物のまとめノートを書く例が知りたい
実は、中1理科の植物分野で学習すべき内容は、A4ノート5枚分だけです。ごちゃごちゃとノートに書いている人は、覚えることが多すぎるとと感じていることでしょう。
私は大手進学塾講師歴3年、教員歴13年以上をかけて小中高生の理科の指導に現場で携わってきました。また、入試対策問題集の出版社との契約歴もあり、理科教材を100冊以上、比較研究してきました。
そこでこの記事では、中学理科の現役教員による「中1理科の生物分野-植物の分類-」を、分かりやすくコンパクトに解説します。
私が16年かけて培ってきた塾講師・教員経験を凝縮しました。植物について楽しく理解したい方は、ぜひ最後までお読みください。
植物の分類|中1理科 生物
植物は次の図のように分類できます。
![・植物-種子植物 or 種子をつくらない植物 ・種子植物-裸子植物 or 被子植物 ・被子植物-単子葉類 or 双子葉類 ・双子葉類-離弁花類 or 合弁花類 ・種子をつくらない植物-コケ植物 or シダ植物 ・コケ植物-ゼニゴケ、スギゴケ、ミズゴケ ・シダ植物-イヌワラビ、ゼンマイ、スギナ、ワラビ、ノキシノブ ・裸子植物-マツ、イチョウ、スギ、ソテツ ・単子葉類-イネ、ウリ、トウモロコシ、ツユクサ、スズメノカタビラ、アヤメ ・離弁花類-アブラナ、サクラ、ホウセンカ、エンドウ、ツバキ、ナズナ ・合弁花類-ツツジ、アサガオ、タンポポ、ヒマワリ、サツキ](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_1414/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/NOTE-classification-of-plants.jpg)
上図のオレンジで書かれている用語は、テストで問われやすいため、しっかりと覚えましょう。
植物を分類するポイントは、次のとおりです。
- 植物は、種子植物と種子をつくらない植物に分けられる
- 種子植物は、裸子植物と被子植物に分けられる
- 被子植物は、単子葉類と双子葉類に分けられる
- 双子葉類は、離弁花類と合弁花類に分けられる
まず、植物の分類について、ざっくりと頭に入れるといいでしょう。大まかに覚えたあと、次章からの詳しい内容を学ぶと効果的です。
植物の各部のはたらき|中1理科 生物
![植物の各部のはたらき ○花のはたらき ・受粉…おしべのやくから出た花粉が、めしべの柱頭につくこと ・受粉後、子房は果実になり、胚珠は種子になる ・花は種子をつくり、子孫を増やすはたらきがある ○根のはたらき 1 . 体を支える 2 . 水や水にとけた養分を吸収する ・根の先端近くの小さい毛のような部分を根毛という。表面積を増やし、効率よく水を吸収できる ○葉のはたらき ・光合成を行い、デンプンなどの栄養分をつくる ・葉のすじ( 葉脈 )には水や養分、栄養分が通る ・蒸散や呼吸を さかんに行う ○茎のはたらき ・からだを支え、葉をつける ・根で吸収した水や養分を運ぶための道管と、葉でつくられた栄養分を運ぶための師管がある ・道管と師管が束になった部分を維管束という](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_1414/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/NOTE-Function-of-each-part-of-a-plant.jpg)
植物は、根・茎・葉・花などからできています。
植物の各部分のつくりや、はたらきについて理解しましょう。
なお、葉と茎の内容は中学2年生で詳しく学ぶ内容ですが、少しは覚えておくといいでしょう。
花のはたらき
花には、種子(しゅし)をつくり、子孫をふやすはたらきがあります。
種子をつくるためには、受粉(じゅふん)が必要です。
受粉とは、おしべのやくから出た花粉が、めしべの柱頭(ちゅうとう)につくことです。
受粉のあと、めしべの子房(しぼう)は果実(かじつ)になり、胚珠(はいしゅ)は種子になります。
- 子房 → 果実
- 胚珠 → 種子
受粉のとき、虫や鳥を引き寄せるのが花弁(かべん)です。
タンポポなどは虫を引き寄せる虫媒花と呼ばれ、ツバキなどは鳥を引き寄せる鳥媒花と呼ばれます。
根のはたらき
![根のはたらき 1 . 体を支える 2 . 水や水にとけた養分を吸収する ・根の先端近くの小さい毛のような部分を根毛という。表面積を増やし、効率よく水を吸収できる](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_423/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/Function-of-flower.jpg)
植物の根の主なはたらきは、次の2つです。
- からだを支える
- 水や水にとけた養分を吸収する
※中学理科では肥料を養分と呼ぶ
被子植物の主な根のつくりには「単子葉類のひげ根(ね)」や「双子葉類の主根(しゅこん)と側根(そっこん)」があります。
なお、コケ植物には仮根(かこん:からだを地面に固定するはたらき)があり、根はありません。
根の種類
- 単子葉類は、ひげ根
- 双子葉類は、主根と側根
- コケ植物は、仮根
根の先端近くの小さい毛のような部分を根毛(こんもう)といいます。表面積を増やし、効率よく水を吸収できます。
葉のはたらき
葉の主なはたらきは、光合成(こうごうせい)を行い、デンプンなどの栄養分をつくることです。
葉のすじを葉脈(ようみゃく)といい、根から吸い上げた水や水にとけた養分、葉でつくった栄養分などが通ります。
主な葉脈には、平行脈(へいこうみゃく)や網状脈(もうじょうみゃく)があります。それぞれの葉脈のポイントは、次のとおりです。
葉脈
- 平行脈:葉のすじが平行
- 網状脈:葉のすじが網目状
葉では、光合成のほかに、蒸散(じょうさん)や呼吸(こきゅう)という重要なはたらきも、さかんに行っています。詳しくは中学2年生の理科で学習します。
茎のはたらき
茎の主なはたらきは、からだを支え、葉をつけることです。
茎には道管(どうかん)と師管(しかん)があります。
- 道管:根で吸収した水や水にとけた養分を運ぶ
- 師管:葉でつくられた栄養分を運ぶ
道管と師管が束になった部分が維管束(いかんそく)です。
単子葉類と双子葉類では、維管束のつくりに次のようなちがいがあります。
- 維管束が散らばっている:単子葉類
- 維管束が輪になっている:双子葉類
詳しくは中学2年生の理科で学習します。
種子をつくる植物|中1理科 生物
![種子植物:花を咲かせ種子をつくる植物 ○種子植物の分類… 胚珠のようすで分類 ・被子植物 … 胚珠が子房の中にある植物 :ツツジ、アブラナ、イネなど ・裸子植物 … 子房がなく胚珠がむきだしの植物:マツ、イチョウ、スギなど](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1123,h_599/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/Classification-of-seed-plants.png)
花を咲かせ、種子をつくる植物を種子植物(しゅししょくぶつ)といいます。
種子植物は、胚珠(はいしゅ)により、被子植物(ひししょくぶつ)と裸子植物(らししょくぶつ)に分類できます。
種子植物を胚珠で分類する
- 被子植物:胚珠が子房の中にある植物
- 裸子植物:子房がなく胚珠がむきだしの植物
被子植物のつくり
![・被子植物(ひししょくぶつ)の主なつくりは、次の4つ 1.めしべ 2.おしべ 3.花弁 4.がく ・多くの植物では、外側からがく、花弁、おしべ、めしべの順でついている ・がくと花弁により、花の内部を保護している ・おしべの先端にあって、花粉が入っている部分がやく。 ・おしべのやくを支えている部分が花糸 ・めしべの先端にある、ねばりけがあって花粉がつきやすい部分が柱頭 ・めしべの根もとには、子房と呼ばれるふくらんだ部分があり、胚珠が入っている ・めしべの柱頭と子房をつなぐ部分が花柱 ・受粉のあと、胚珠が種子になり、子房が果実になる](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_499/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/function-of-angiosperms.jpg)
被子植物(ひししょくぶつ)の主なつくりは、次の4つです。
- めしべ
- おしべ
- 花弁
- がく
がくと花弁により、花の内部を保護しています。
おしべの先端にあって、花粉が入っている部分がやくです。
おしべのやくを支えている部分を花糸といいます。
多くの植物では、外側からがく、花弁、おしべ、めしべの順でついています。
めしべの先端にある、ねばりけがあって花粉がつきやすい部分が柱頭です。
めしべの根もとには、子房と呼ばれるふくらんだ部分があり、胚珠が入っています。
めしべの柱頭と子房をつなぐ部分が花柱です。
裸子植物のつくり
![・裸子植物(らししょくぶつ)の代表例であるマツには、雌花(めばな)と雄花(おばな)の2種類の花がある ・雌花(めばな)のりん片(ぺん)には、胚珠がむきだしでついている ・受粉すると胚珠は種子になるが、果実はできない ・雄花(おばな)のりん片には花粉のうがある ・花粉のうから飛び出る花粉には空気袋があり、風で遠くまで移動できる ・花粉が風により遠くまで運ばれるものが風媒花](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_550/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/function-of-gymnosperms-v2.jpg)
裸子植物(らししょくぶつ)の代表例であるマツには、雌花(めばな)と雄花(おばな)の2種類の花があります。
雌花(めばな)のりん片(ぺん)には、胚珠がむきだしでついています。
受粉すると胚珠は種子になるが、果実はできないです。
雄花(おばな)のりん片には花粉のうがあります。
花粉のうから飛び出る花粉には空気袋があり、風で遠くまで移動できます。花粉が風により遠くまで運ばれるものが風媒花です。
まつぼっくりは理科的には「まつかさ」といいます。まつかさは雌花(めばな)が受粉し、2年たつとできます。
まつぼっくりは2年前の雌花(めばな)なのです。
![裸子植物 イチョウ マツ 語呂合わせは「一応待つらしい」](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_563/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/gymnosperms1.jpg)
裸子植物は、マツのほかに、イチョウ、スギ、ソテツが有名です。
「一応、待つらしい」
- 一応 : イチョウ
- 待つ : マツ
- らしい: 裸子植物
![裸子植物 スギ ソテツ](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_563/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/gymnosperms2.jpg)
被子植物の分類|中1理科 生物
![被子植物は、葉脈や根により、単子葉類(たんしようるい)と双子葉類(そうしようるい)に分類できます。 単子葉類には、次のようなつくりがあります。 葉脈 : 平行脈(へいこうみゃく) 子葉 : 1枚 維管束: 散らばっている 根 : ひげ根 単子葉類のうち、代表的な植物は、イネ、ユリ、トウモロコシ、ツユクサ、スズメノカタビラ、アヤメです。](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_1414/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/NOTE-Angiosperms-Monocots-and-Dicotyledons.jpg)
被子植物は、葉脈や根により、単子葉類(たんしようるい)と双子葉類(そうしようるい)に分類できます。
単子葉類
単子葉類(たんしようるい)には、次のようなつくりがあります。
- 葉脈 : 平行脈(へいこうみゃく)
- 子葉 : 1枚
- 維管束: 散らばっている
- 根 : ひげ根
単子葉類のうち、代表的な植物は、イネ、ユリ、トウモロコシ、ツユクサ、スズメノカタビラ、アヤメです。
特にテストに出やすいのはイネ、ユリ、トウモロコシです。
![単子葉類 モウリたんてい;トウモロコシ-ユリ-単子葉類 ひげ散っても;ひげ根 平気;平行脈 イイネ!;イネ](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_563/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/monocots.jpg)
「モウリたんてい、ひげ散っても平気。イイネ!」
- モウ : トウモロコシ
- リ : ユリ
- たんてい: 単子葉類
- ひげ : ひげ根
- 散って : 維管束散らばっている
- 平気 : 平行脈
- イイネ : イネ
![その他の単子葉類 ツユクサ スズメノカタビラ アヤメ](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_563/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/Other-monocots.jpg)
双子葉類
双子葉類のつくりは次のとおりです。
- 葉脈 : 網状脈(もうじょうみゃく)
- 子葉 : 2枚
- 維管束: 輪になっている
- 根 : 主根と側根
(しゅこん そっこん)
双子葉類は、花弁のつき方により、合弁花類(ごうべんかるい)と離弁花類(りべんかるい)に分類できます。
合弁花類
![合弁花類 植物 ≫種子植物 ≫被子植物 ≫双子葉類 ≫合弁花類(花弁が根もとでくっついている合弁花のなかま) あさ:アサガオ ヒマ:暇 つぶし:ツツジ たんけんに:タンポポ GO!:合弁花](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_563/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/Sympetalae2.jpg)
花弁が根もとでくっついている合弁花(ごうべんか)のなかまを、合弁花類といいます。
合弁花類のうち、代表的な植物は、ツツジ、アサガオ、タンポポ、ヒマワリ、サツキです。
「朝、ヒマつぶし探検にGO!」
- 朝 : アサガオ
- ヒマ : ヒマワリ
- つぶし : ツツジ
- 探検に : タンポポ
- GO! : 合弁花類
![合弁花類(花弁が根もとでくっついている合弁花のなかま) あさ:アサガオ ヒマ:暇 つぶし:ツツジ たんけんに:タンポポ GO!:合弁花](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_563/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/Sympetalae1.jpg)
離弁花類
花弁が1枚1枚離れている離弁花(りべんか)のなかまを、離弁花類といいます。
離弁花類のうち、代表的な植物は、アブラナ、サクラ、ホウセンカ、エンドウ、ツバキ、ナズナです。
「便利だが、危ない法律、サクッとエンド!」
- 便利 : 離弁花類
- 危ない : アブラナ
- 法律 : ホウセンカ
- サクッと: サクラ
- エンド : エンドウ
![離弁花類 「便利だが、危ない法律、サクッとエンド!」 便利 : 離弁花類 危ない : アブラナ 法律 : ホウセンカ サクッと: サクラ エンド : エンドウ](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_563/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/Apopetalae.jpg)
種子をつくらない植物|中1理科 生物
![花を咲かせ種子をつくる種子植物とちがい、胞子(ほうし)によって子孫を増やす植物がいます。種子をつくらない植物を、胞子植物ということもあります。 種子をつくらない植物のうち、代表的な植物は、シダ植物やコケ植物です。 シダ植物は種子をつくらず、胞子(ほうし)でなかまを増やします。 胞子は、胞子のうから出ます。 イヌワラビの胞子のうがあるのは、葉の裏側です。乾燥すると、胞子のうがはじけ、胞子を拡散します。 なお、イヌワラビは茎が地下にある「地下茎(ちかけい)」のつくりをしています。地下茎には、根がついており、根から水を吸収します。 シダ植物は、イヌワラビのように根・茎・葉の区別があるものが多いです。 シダ植物のうち、代表的な植物は、スギナ、ゼンマイ、イヌワラビ、ワラビ、ノキシノブです。](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_1414/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/NOTE-Plants-that-do-not-produce-seeds-sporophytes.jpg)
花を咲かせ種子をつくる種子植物とちがい、胞子(ほうし)によって子孫を増やす植物がいます。種子をつくらない植物を、胞子植物ということもあります。
種子をつくらない植物のうち、代表的な植物は、シダ植物やコケ植物です。
シダ植物
シダ植物は種子をつくらず、胞子(ほうし)でなかまを増やします。
胞子は、胞子のうから出ます。
イヌワラビの胞子のうがあるのは、葉の裏側です。乾燥すると、胞子のうがはじけ、胞子を拡散します。
イヌワラビは茎が地下にある「地下茎(ちかけい)」のつくりをしています。地下茎には、根がついており、根から水を吸収します。
シダ植物は、イヌワラビのように根・茎・葉の区別があるものが多いです。
シダ植物のうち、代表的な植物は、スギナ、ゼンマイ、イヌワラビ、ワラビ、ノキシノブです。
「笑いすぎならぜんぜんマシだ」
- 笑い : イヌワラビ、ワラビ
- 過ぎなら: スギナ
- ぜんぜん: ゼンマイ
- マシだ : シダ植物
![シダ植物 「笑いすぎならぜんぜんマシだ」 笑い : イヌワラビ、ワラビ 過ぎなら: スギナ ぜんぜん: ゼンマイ マシだ : シダ植物](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_563/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/pteridophytes.jpg)
コケ植物
![コケ植物-ゼニゴケ、スギゴケ、ミズゴケ](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_563/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/bryophyte.jpg)
コケ植物は種子をつくらず、胞子(ほうし)でなかまを増やします。
コケ植物のうち、代表的な植物は、スギゴケ、ゼニゴケ、ミズゴケです。これらの植物は、雄株(おかぶ)と雌株(めかぶ)に分かれたつくりをしています。
雌株には胞子のうがあり、胞子のうから胞子が飛び出します。
コケ植物には根・茎・葉などの区別がないです。維管束もありません。
根がないため、水はからだの表面から吸収します。
なお、根の代わりに仮根(かこん)があり、仮根はからだを地面に固定するはたらきのみ持ちます。
【まとめ】植物の分類・生物の仲間分け|中1理科 生物
植物の分類について解説しました。
![・植物-種子植物 or 種子をつくらない植物 ・種子植物-裸子植物 or 被子植物 ・被子植物-単子葉類 or 双子葉類 ・双子葉類-離弁花類 or 合弁花類 ・種子をつくらない植物-コケ植物 or シダ植物 ・コケ植物-ゼニゴケ、スギゴケ、ミズゴケ ・シダ植物-イヌワラビ、ゼンマイ、スギナ、ワラビ、ノキシノブ ・裸子植物-マツ、イチョウ、スギ、ソテツ ・単子葉類-イネ、ウリ、トウモロコシ、ツユクサ、スズメノカタビラ、アヤメ ・離弁花類-アブラナ、サクラ、ホウセンカ、エンドウ、ツバキ、ナズナ ・合弁花類-ツツジ、アサガオ、タンポポ、ヒマワリ、サツキ](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_1414/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/NOTE-classification-of-plants.jpg)
植物の各部のつくりやはたらきについても、確認しておきましょう。
![植物の各部のはたらき ○花のはたらき ・受粉…おしべのやくから出た花粉が、めしべの柱頭につくこと ・受粉後、子房は果実になり、胚珠は種子になる ・花は種子をつくり、子孫を増やすはたらきがある ○根のはたらき 1 . 体を支える 2 . 水や水にとけた養分を吸収する ・根の先端近くの小さい毛のような部分を根毛という。表面積を増やし、効率よく水を吸収できる ○葉のはたらき ・光合成を行い、デンプンなどの栄養分をつくる ・葉のすじ( 葉脈 )には水や養分、栄養分が通る ・蒸散や呼吸を さかんに行う ○茎のはたらき ・からだを支え、葉をつける ・根で吸収した水や養分を運ぶための道管と、葉でつくられた栄養分を運ぶための師管がある ・道管と師管が束になった部分を維管束という](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_1414/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/NOTE-Function-of-each-part-of-a-plant.jpg)
種子植物と被子植物・裸子植物の関係については、次のノート図をよく読んでください。
![花を咲かせ、種子をつくる植物を種子植物(しゅししょくぶつ)といいます。 種子植物は、胚珠(はいしゅ)により、被子植物(ひししょくぶつ)と裸子植物(らししょくぶつ)に分類できます。 種子植物を胚珠で分類する 被子植物:胚珠が子房の中にある植物 裸子植物:子房がなく胚珠がむきだしの植物 被子植物のつくり 被子植物(ひししょくぶつ)の主なつくりは、次の4つです。 めしべ おしべ 花弁 がく がくと花弁により、花の内部を保護しています。 おしべの先端にあって、花粉が入っている部分がやくです。 おしべのやくを支えている部分を花糸といいます。 多くの植物では、外側からがく、花弁、おしべ、めしべの順でついています。 めしべの先端にある、ねばりけがあって花粉がつきやすい部分が柱頭です。 めしべの根もとには、子房と呼ばれるふくらんだ部分があり、胚珠が入っています。 めしべの柱頭と子房をつなぐ部分が花柱です。 ・受粉のあと、胚珠が種子になり、子房が果実になります 裸子植物のつくり 裸子植物(らししょくぶつ)の代表例であるマツには、雌花(めばな)と雄花(おばな)の2種類の花があります。 雌花(めばな)のりん片(ぺん)には、胚珠がむきだしでついています。 受粉すると胚珠は種子になるが、果実はできないです。 雄花(おばな)のりん片には花粉のうがあります。 花粉のうから飛び出る花粉には空気袋があり、風で遠くまで移動できます。花粉が風により遠くまで運ばれるものが風媒花です。 ・まつぼっくりって何? まつぼっくりは理科的には「まつかさ」といいます。まつかさは雌花(めばな)が受粉し、2年たつとできます。 まつぼっくりは2年前の雌花(めばな)なのです。 裸子植物は、マツのほかに、イチョウ、スギ、ソテツが有名です。 ・テストに出やすい裸子植物は、マツとイチョウです。次のような語呂合わせで覚えましょう 「一応、待つらしい」 一応 : イチョウ 待つ : マツ らしい: 裸子植物](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_1414/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/NOTE-Seed-plants-angiosperms-and-gymnosperms-v2.jpg)
被子植物と単子葉類・双子葉類、合弁花類と離弁花類の関係については、次のノート図のとおりです。
![被子植物は、葉脈や根により、単子葉類(たんしようるい)と双子葉類(そうしようるい)に分類できます。 単子葉類には、次のようなつくりがあります。 葉脈 : 平行脈(へいこうみゃく) 子葉 : 1枚 維管束: 散らばっている 根 : ひげ根 単子葉類のうち、代表的な植物は、イネ、ユリ、トウモロコシ、ツユクサ、スズメノカタビラ、アヤメです。](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_1414/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/NOTE-Angiosperms-Monocots-and-Dicotyledons.jpg)
種子をつくらない植物である、シダ植物とコケ植物については、次のようになっています。
![花を咲かせ種子をつくる種子植物とちがい、胞子(ほうし)によって子孫を増やす植物がいます。種子をつくらない植物を、胞子植物ということもあります。 種子をつくらない植物のうち、代表的な植物は、シダ植物やコケ植物です。 シダ植物は種子をつくらず、胞子(ほうし)でなかまを増やします。 胞子は、胞子のうから出ます。 イヌワラビの胞子のうがあるのは、葉の裏側です。乾燥すると、胞子のうがはじけ、胞子を拡散します。 なお、イヌワラビは茎が地下にある「地下茎(ちかけい)」のつくりをしています。地下茎には、根がついており、根から水を吸収します。 シダ植物は、イヌワラビのように根・茎・葉の区別があるものが多いです。 シダ植物のうち、代表的な植物は、スギナ、ゼンマイ、イヌワラビ、ワラビ、ノキシノブです。](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_1000,h_1414/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/NOTE-Plants-that-do-not-produce-seeds-sporophytes.jpg)
まとめノートを1から考えて、キレイにノートを書いていては時間がいくらあっても足りません。本記事のノートを参考に写せば、テスト勉強にもなるし、ノート提出点も上がります。
ぜひノートを書いて、音読して勉強してください。皆さんの勉強のお役に立てるとうれしいです。
理科の勉強で行き詰まったら、下の記事が参考になるでしょう。
![【最新2024年】理科が苦手でも得点源にできる失敗しない勉強法-アイキャッチ](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/02/howtostudy-320x180.jpg)
みなさんが中学理科をもっと面白く感じ、楽しく学び続けたいと思ってもらえるとうれしいです。
![中2理科 細胞のつくり 植物 動物](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img/https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/05/structure-of-cell-Eye-catch2-320x180.jpg)
![中2理科 細胞のつくり 植物 動物](https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/05/structure-of-cell-Eye-catch2-320x180.jpg)
![中2理科 細胞のつくり 植物 動物](https://tanoshimurika.com/wp-content/uploads/2024/05/structure-of-cell-Eye-catch2-320x180.jpg)