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中2理科|感覚器官と刺激【目や耳のつくり】を分かりやすく解説! #中学 #生物 #動物 #生命を維持する働き

目や耳のつくり 刺激と感覚
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ふしぎん
ふしぎん
のつくり、刺激感覚について教えて!
この記事で分かること 1.刺激と感覚【感覚神経】 2.目や耳のつくり【虹彩・耳小骨】 3.メダカの定位性実験
けい先生
けい先生
ふだん何気なくつかっている「刺激」や「感覚」などのことばを、理科的に解説しますね!
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中学理科の現役教員けいが「中2理科の生物分野-目や耳のつくりと刺激・感覚」を、世界一分かりやすく解説します。

この記事を読むと、分かりやすいまとめノートにそって学習できるため感覚や刺激の関係を整理して学べます。

私が17年かけて培ってきた塾講師・教員経験を凝縮しました。ノートに書いて学びたい方は、ぜひ参考にしてください。

感覚器官とは|中2理科 生物

感覚器官は、外界からの刺激を受け取る器官のことです。

ヒトの感覚器官は、主に次の5つです。

【ヒトの感覚器官】

  • 皮膚

感覚器官の中には、刺激を受け取る感覚細胞と言う細胞があります。

感覚細胞が受け取った刺激信号を、脳などに伝える神経を感覚神経と言います。

刺激

生物になんらかの反応を起こさせるものを、刺激と言います。

ヒトが感じとる主な刺激は、次のとおりです。

【ヒトと刺激】

  • におい
  • 圧力
  • 痛み
  • 温度

刺激感覚器官の関係をまとめると、次のようになります。

刺激 → 感覚器官

  •  → 
  •  → 
  • におい → 
  •  → 
  • 圧力痛み温度 → 皮膚

感覚

感覚とは、刺激を感じることで、脳で生じる意識のことです。

よく聞く五感とは、次のとおりです。

五感(ごかん)とは

  1. 視覚(しかく)
  2. 聴覚(ちょうかく)
  3. 触覚(しょっかく)
  4. 味覚(みかく)
  5. 嗅覚(きゅうかく)

上記の他にも圧覚痛覚冷覚温覚平衡感覚などがあります。

刺激感覚器官感覚の関係をまとめると、下表のようになります。

刺激感覚器官感覚
視覚
聴覚
におい嗅覚
味覚
圧力、痛み、温度皮膚触角など

目のつくりとはたらき|中2理科 生物

目のつくり 虹彩 瞳 レンズ 網膜

は、刺激を受け取る感覚器官です。

脳に光の刺激の信号を送ることで、視覚という感覚が生じます。

本章では、目のつくりとはたらきについて解説します。

目のつくり

には、次のようなつくりがあります。

【目のつくり】

  • 虹彩
  • レンズ
  • 網膜

各部のはたらき【虹彩・レンズ・網膜】

目の各部分には、次のような役割があります。

目の各部のはたらき

  • 虹彩;目に入る光の量を調節する
  • レンズ;厚みを変え、光を屈折させる
  • 網膜;光の刺激を信号に変える

の大きさは、虹彩によって変わります。

目に入る光の量が大きいと、小さくなります。
逆に、目に入る光の量が小さいと、大きくなります。

光の刺激の伝わり方

刺激に対して、視覚を生じるまでの伝わり方は、次のとおりです。

光の刺激の伝わり方

  1. 刺激が生じる
  2. 虹彩が、の大きさを変え、目に入る光の量を調節する
  3. 光がを通過する
  4. レンズは厚みを変えることで、光を屈折させて、網膜に像をつくる
  5. 網膜にある感覚細胞が、刺激信号に変える
  6. 信号視神経を通って、脳に送られる
  7. 脳内で「見える」という視覚が生じる

耳のつくりとはたらき|中2理科 生物

耳のつくり 鼓膜 耳小骨 うずまき管

は、刺激を受け取る感覚器官です。

脳に音の刺激の信号を送ることで、聴覚という感覚が生じます。

本章では、耳のつくりとはたらきについて解説します。

耳のつくり

には、次のようなつくりがあります。

【耳のつくり】

  • 鼓膜
  • 耳小骨
  • うずまき管

各部のはたらき【鼓膜・耳小骨・うずまき管】

耳の各部分には、次のような役割があります。

耳の各部のはたらき

  • 鼓膜;音(空気の振動)をとらえて振動する
  • 耳小骨;鼓膜の振動を伝える
  • うずまき管;音の刺激を信号に変える

うずまき管の内部は液体が満たされており、液体の振動を信号に変えます。

音の刺激の伝わり方

刺激に対して、聴覚を生じるまでの伝わり方は、次のとおりです。

音の刺激の伝わり方

  1. (空気の振動)の刺激が生じる
  2. 空気の振動鼓膜がとらえて、振動する
  3. 耳小骨が、鼓膜の振動をうずまき管の中の液体に伝え
  4. うずまき管にある感覚細胞が、内部の液体の振動を信号に変える
  5. 信号聴神経を通って、脳に送られる
  6. 脳内で「聞こえる」という聴覚が生じる

鼻のつくりとはたらき|中2理科 生物

は、におい刺激を受け取る感覚器官です。

脳ににおいの刺激の信号を送ることで、嗅覚(きゅうかく)という感覚が生じます。

本章では、鼻のつくりとにおい、神経のはたらきについて解説します。

においと嗅神経

中学理科における、についての重要ポイントは次の3つだけです。

鼻の刺激と感覚
  1. が感じとる刺激は、におい
  2. 生じる感覚嗅覚
  3. 信号嗅細胞が伝える

においの刺激の伝わり方

におい刺激に対して、嗅覚を生じるまでの伝わり方は、次のとおりです。

においの刺激の伝わり方

  1. におい物質がの中に入る
  2. 鼻の中の感覚細胞が、におい刺激を感じとり、信号に変える
  3. 嗅神経が、信号を脳へ伝える
  4. 脳内で「においがする」という嗅覚が生じる

皮膚のつくりとはたらき|中2理科 生物

皮膚は、あたたかさ冷たさ痛み圧力などの刺激を受け取る感覚器官です。

脳に刺激の信号を送ることで、触覚(しょっかく)などの感覚が生じます。

本章では、皮膚のつくりや神経のはたらきについて解説します。

皮膚が感じる刺激

中学理科における、皮膚についての重要ポイントは次の3つだけです。

鼻の刺激と感覚
  1. 皮膚が感じとる刺激は、あたたかさ冷たさ痛み圧力など
  2. 生じる感覚触覚など
  3. 刺激感覚点が受け取る

刺激の伝わり方

皮膚に何かが触れるなどの刺激に対して、触覚を生じるまでの伝わり方は、次のとおりです。

【刺激の伝わり方】

  1. 皮膚に何かが触れる
  2. 皮膚の中の感覚点が、触られた刺激を感じとる
  3. 感覚神経が、信号を脳へ伝える
  4. 脳内で「何かが触れた」という触覚が生じる

舌のつくりとはたらき|中2理科 生物

は、刺激を受け取る感覚器官です。

脳にの刺激の信号を送ることで、味覚(みかく)という感覚が生じます。

本章では、舌のつくりと味、神経のはたらきについて解説します。

味と味覚神経

中学理科における、についての重要ポイントは次の2つだけです。

鼻の刺激と感覚
  1. が感じとる刺激は、
  2. 生じる感覚味覚

味の刺激の伝わり方

刺激に対して、味覚を生じるまでの伝わり方は、次のとおりです。

味の刺激の伝わり方

  1. 食べ物がにふれる
  2. の中の感覚細胞が、刺激を感じとり、信号に変える
  3. 神経が、信号を脳へ伝える
  4. 脳内で「味がする」という味覚が生じる

メダカの定位性実験|中2理科 生物

水槽の中のメダカを観察し、刺激感覚について考察しましょう。

本章で考えるのは、次の2パターンです。

メダカの定位性実験

  1. 水槽に水流をつくる
  2. 水槽の外側の模様を回転させる

本章では、メダカの観察により考えられる刺激と感覚について、解説します。

メダカの性質

メダカなどの川魚には、同じ位置を保とうとする習性(定位性)があります。

川は山から海に向かって流れていくため、川魚は上流に向かって泳ぎ続けないと、海へと流されてしまうためです。

メダカの定位性を利用し、メダカの感覚と刺激について考えます。

実験1.水槽に水流をつくる

・メダカの定位性実験 ① 水槽に水流をつくる 〔結果〕 ・流れに逆らうように泳いだ 〔考察〕 ・感覚器官である皮膚が、水流( 圧力 )の刺激を感じとった

〔手順〕
メダカの入っている水槽の水を、ガラス棒で一定方向に回し、水流をつくる。

〔結果〕
水流をつくった結果、メダカは流れに逆らうように泳いだ

〔考察〕
メダカが、水流と逆向きに泳いだ結果から分かることは、

感覚器官である皮膚が、水流( 圧力 )の刺激を感じとった

ということである。

メダカは水流が生じると、習性により逆向きに泳いでしまうのです。

【発展】側線


水の圧力を水圧といい、水圧の刺激を受け取るのは、詳しくいうと側線という感覚器官です。

中学理科では側線という用語は覚える必要がないため「水流を皮膚が感じとった」と表現しています。

実験2.模様を回転させる

・メダカの定位性実験2 ② 模様を回転させる 〔結果〕 ・模様の回転と同じ向きに泳いだ 〔考察〕 ・感覚器官である目が、模様の動き( 光 )の刺激を感じとった

〔手順〕
1.メダカの入っている水槽の外側に、縦じまの模様を用意する
2.模様を一定方向に回転させる

〔結果〕
模様を回転させた結果、メダカは模様の回転と同じ向きに泳いだ

〔考察〕
メダカが、模様と同じ向きに泳いだ結果から分かることは、

感覚器官であるが、水流( 圧力 )の刺激を感じとった

ということである。

メダカが模様と同じ向きに泳ぐ理由は、次のとおりです。

  1. メダカは動く模様を見て、もとにいた場所が動いたと錯覚してしまう
  2. メダカのもとの場所にいつづけようとする習性のために、もといた場所に追いつこうとして、模様を追いかけてしまう

上記の理由で、模様と同じ向きに泳ぐようになるのです。

【まとめノート】感覚器官と刺激の関係を理解しよう|中2理科 生物

本記事では、感覚刺激の関係、のつくりについて解説しました。

刺激感覚について、メダカの定位性実験については、次のまとめノートのようにまとめましょう。

【まとめノート】 ○刺激と感覚 ・刺激…生物になんらかの反応を起こさせるもの ・感覚器官…外界からの刺激を受け取る器官 ・感覚細胞…感覚器官内の刺激を受け取る細胞 ・感覚神経…刺激の信号を脳などに伝える神経 ・メダカの定位性実験 ① 水槽に水流をつくる 〔結果〕 流れに逆らうように泳いだ 〔考察〕 感覚器官である皮膚が、水流( 圧力 )の刺激を感じとった ② 模様を回転させる 〔結果〕 模様の回転と同じ向きに泳いだ 考察〕 感覚器官である目が、模様の動き( 光 )の刺激を感じとった  ※川を泳ぐ魚には、同じ位置を保とうとする習性(定位性)がある

ぜひ、自分の手でノートに書いて、理解を深めてください。

上のノートにおけるポイントは、次の3点です。

  1. 刺激とは、反応を起こさせるもの
  2. 感覚器官刺激を受け取る器官。など
  3. 刺激信号感覚細胞がつくり、感覚神経を通ってへ伝わる

目や耳のつくりと、刺激・感覚の関係については、次のまとめノートで復習するといいでしょう。

【まとめノート】 刺激→感覚器官、感覚細胞→感覚神経→脳での感覚 ・目;光→(虹彩、瞳、レンズ、網膜)→視神経→□ ・耳;音→(鼓膜、耳小骨、うずまき管)→聴神経→聴覚 ・におい;鼻→嗅神経→嗅覚 ・味;舌→味覚神経→味覚 ・圧力、痛み、温度;皮膚(感覚点)→感覚神経→触角、痛覚、温覚、冷覚、圧覚など

のつくりについて、まとめなおすと、次のようになります。

目のつくり
  1. 虹彩は、目に入る光の量を調節する
  2. レンズは、厚みを変えて、光を屈折させる
  3. 網膜は、光の刺激を信号に変える

耳のつくり
  1. 鼓膜は、音(空気の振動)をとらえて振動する
  2. 耳小骨は、鼓膜の振動を伝える
  3. うずまき管は、音の刺激を信号に変える

以上、中学2年生の生物分野『目や耳のつくりと刺激、感覚』についての解説でした。

器官と細胞について復習したい方は、こちらからどうぞ▼

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けい先生
けい先生
ノートにしっかり書けば、理解しやすい内容でしたね!

この記事が、皆さんの理解のお役に立てれば幸いです。

ABOUT ME
けい先生
中学校・高校の理科教員。某公立大理学部物理科学科卒業。大手進学塾で集団授業の講師、模試や問題集の作成会社とフリー契約経験あり。 ●サイトのビジョン;科学好きなヒトを増やす! ー不治の病をなくしたり、生活を楽にするモノを開発したりする次世代の科学者が一人でも増えますように。
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