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中2理科【現役教員が選ぶ】テストにガチで出る分子・化学式一覧! #中学 #物質

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ふしぎん
ふしぎん
覚えるべき化学式が多くてビビる…テストに本当に出る分子化学式をおしえて!
この記事で分かること 1.化学式とは 2.テストによく出る化学式 3.化学式と化学反応式のちがい
けい先生
けい先生
化学式分子は、化学分野における大切なキソなので、しっかりお伝えしますね!!
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中学理科の現役教員けいが「中2理科の化学分野-化学式と分子、単体と化合物」を、どこよりも分かりやすく解説します。

この記事を読むと、要点をギュッとまとめた分かりやすいまとめノートにそって学習できるため、効率的な学習ができます

私が17年かけて培ってきた塾講師・教員経験を凝縮しました。入試や定期テストに本当に出る化学式を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

化学式とは|中2理科 化学

化学式は、元素記号と数字で表す。 原子の数は、元素記号の右下に書く。

化学式は、元素記号数字を用いて物質を表したものです。

化学式の表し方のルールは、次のとおりです。

 化学式の表し方

  1. 元素記号の組み合わせの順番を守る
  2. 数字は右下に小さくつける

 

例)化学式H₂Oについて考えてみましょう▼

 水の化学式における誤った

  • OH₂・・・原子の順番を守る
  • 2HO・・・先頭に数字をつけない
  • H²O・・・数字は右下に小さくつける

 

この章では、次の3点について解説します。

 本章で学べる内容

  1. 入試・テストに出る単体の化学式一覧
  2. 入試・テストに出る化合物の化学式一覧
  3. 化学式を覚えるコツ

けい先生
けい先生
テストをつくる側の現役教員だからこそ言える、本当に覚えるべき化学式だけを厳選しています。ぜひ最後までお読みください

入試・テストに出る単体の化学式一覧

単体は、元素が1種類でつくられている物質です。単体は、化学変化によって分解できない物質です

けい先生
けい先生
入試や定期テストによく出る単体の化学式は、次の18個です
単体の物質名化学式
水素H₂
ヘリウムHe
炭素C
窒素N₂
酸素O₂
ナトリウムNa
マグネシウムMg
アルミニウムAl
硫黄S
塩素Cl₂
カリウムK
カルシウムCa
Fe
Cu
亜鉛Zn
Ag
バリウムBa
水銀Hg

けい先生
けい先生
単体の化学式を覚えるポイントは、水素窒素酸素塩素には「₂」をつけるということ

「₂」をつける単体の化学式は、ゴロ合わせで覚えてしまうのも1つの手です。

「₂」をつける単体の化学式「エサスイッチは2回押せ」

  • エ・・・・・塩素;Cl₂
  • サ・・・・・酸素;O₂
  • スイ・・・水素;H₂
  • ッチ・・・窒素;N₂

単体のなかには、分子をつくるものと、分子をつくらないものがあります。

 2種類の単体

分子をつくる
→気体(Cl₂O₂H₂N₂

分子をつくらない
HeCS、金属(NaMgなど)

入試・テストに出る化合物の化学式一覧

化合物は、元素が2種類以上でつくられている物質です。
化合物は、化学変化によって、別の物質に分解できます

けい先生
けい先生
入試や定期テストによく出る化合物の化学式は、次の25個です
化合物の物質名化学式
H₂O
アンモニアNH₃
塩化ナトリウムNaCl
塩化水素HCl
塩化銅CuCl₂
酸化銅CuO
酸化銀Ag₂O
酸化マグネシウムMgO
過酸化水素H₂O₂
二酸化炭素CO₂
硫化水素H₂S
硫化鉄FeS
硫化銅CuS
酢酸CH₃COOH
水酸化ナトリウムNaOH
水酸化カリウムKOH
水酸化カルシウムCa(OH)₂
水酸化バリウムBa(OH)₂
硫酸H₂SO₄
硫酸銅CuSO₄
硫酸バリウムBaSO₄
炭酸水素ナトリウムNaHCO₃
炭酸ナトリウムNa₂CO₃
硝酸HNO₃
メタンCH₄

余裕があれば、次の5個の化合物も覚えておくと、安心です。

化合物の物質名化学式
塩化アンモニウムNH₄Cl
硫酸亜鉛ZnSO₄
硫酸マグネシウムMgSO₄
硝酸カリウムKNO₃
硝酸銀AgNO₃

 

化合物の化学式を覚えるポイントは、かたまりを理解することです。

 化合物のかたまり

  • 塩化○○・・・・・○○Cl
  • 酸化○○・・・・・○○O
  • 水酸化○○・・・○○OH
  • 硫化○○・・・・・○○S
  • 硫酸○○・・・・・○○SO₄
  • 炭酸○○・・・・・○○CO₃
  • 硝酸○○・・・・・○○NO₃

化合物のなかには、分子をつくるものと、分子をつくらないものがあります。

 2種類の化合物

  • 分子をつくる
    H₂OCO₂NH₃
  • 分子をつくらない
    NaClFeSMgO
    ※金属の化合物に多い

化学式を覚えるコツ|中学理科

化学式を覚えるコツは、次の3つです。

 化学式を覚えるコツ

  1. 元素記号を覚える
  2. 化学式のつくりを理解する
  3. 頭にすりこむ

化学式を覚えるコツ1【元素記号覚える】

化学式を覚えるために、まず元素記号を覚えます。下の記事を参考にしてください。

元素と原子
中2理科【現役教員厳選】本当にテストに出す原子・元素記号一覧! #中学 #化学 #物質中学2年生の理科で学習する元素と原子、周期表について分かりやすく解説!現役理科教員だからこそ言える「本当にテストに出す」元素記号一覧もお伝えします。要点をギュッとシンプルにまとめたノートも公開しています。...

化学式を覚えるコツ2【化学式を理解】

元素記号を覚えたら、化学式のつくりをざっくり理解しましょう。理解したうえで暗記すると、記憶に定着しやすいです。

 

中学理科における化学式は、大きく次の3つに分かれます。

 中学理科の化学式3パターン

  1. 分子をつくる単体の化学式
  2. 分子をつくらない単体の化学式
  3. 化合物の化学式

 

1.分子をつくる単体の化学式
分子をつくる単体の化学式は、
塩素Cl₂酸素O₂水素H₂窒素N₂の4つだけです。

エサスイッチは2回押せ

  • ・・・・・塩素;Cl₂
  • ・・・・・酸素;O₂
  • スイ・・・水素;H₂
  • ・・・窒素;N₂

右下に「₂」をつけて、2粒の分子にします。

 

2.分子をつくらない単体の化学式
分子をつくらない単体の化学式は、元素記号をそのまま書きます。

分子をつくる単体と分子をつくらない単体 気体(Cl₂,O₂,H₂,N₂)は 分子をつくり、 金属(Na,Mgなど)は 分子をつくらない

 

3.化合物の化学式

化合物の化学式一覧ノート

化合物の化学式には、かたまりがあります。

化合物のかたまり

  • 化○○・・・・・○○Cl
  • 化○○・・・・・○○O
  • 水酸化○○・・・○○OH
  • 化○○・・・・・○○S
  • 酸○○・・・・・○○SO₄
  • 酸○○・・・・・○○CO₃
  • 酸○○・・・・・○○NO₃

化学式を覚えるコツ3【頭にすりこむ】

けい先生
けい先生
化学式は紙に書き、音読し、暗唱することで覚えます

科学にもとづく、最適な暗記法を紹介します▼

 暗記する最適な方法

  1. を出し、紙に書きで読み、多くの五感をつかって暗記する
  2. 次のタイミングで復習する
    1回目;翌日
    2回目;その1週間後
    3回目;その2週間後
    4回目;その1ヵ月後
    5回目;その2ヵ月後
  3. 復習の最も効果的な方法は、白紙に覚えていることを書き出すこと

化学式を理解するために知っておくべきこと|中2理科 化学

化学式は、元素原子分子のつくりを理解しておくと、スムーズに覚えやすくなります。

そこで本章では、物質をつくっている粒子や、物質について解説します。

 本章で学べる内容

  1. 原子と元素
  2. 分子をつくる物質と分子をつくらない物質
  3. 単体と化合物
  4. 純物質と混合物

原子と元素

原子は、物質をつくっている小さな粒子です。

 原子の特徴

  1. 化学変化でそれ以上分けられない
  2. 化学変化で新しくできたりしないし、種類が変わったりしないし、なくなったりしない
  3. 種類によって、質量や大きさが決まっている

 

元素記号は、原子の種類を表す記号です。原子の種類は、118種類あります。

元素周期表ⓒ理科バリーclub

 

けい先生
けい先生
例として、日本の1円玉について考えてみましょう

1円玉1枚をつくっている原子の数は、約22200000000000000000000個です。
1円玉をつくっている元素は、アルミニウム(Al)です。

けい先生
けい先生
原子は粒子を、元素原子の種類を表します

分子をつくる物質と分子をつくらない物質

物質は、次の4つに分けられます。

 物質の4分類

  1. 分子をつくる単体
  2. 分子をつくらない単体
  3. 分子をつくる化合物
  4. 分子をつくらない化合物

上記パターンについて、項目ごとに解説します。

1.分子をつくる単体

分子をつくる単体のうち、中学理科では塩素酸素水素窒素の4つがよく出題されます。

エサスイッチは2回押せ

  • エ・・・・・塩素(んそ);Cl₂
  • サ・・・・・酸素(さんそ);O₂
  • スイ・・・水素(すいそ);H₂
  • ッチ・・・窒素(っそ);N₂
けい先生
けい先生
本記事でも、何回も出ている覚え方なので、そろそろ覚えましたか?

2.分子をつくらない単体

分子をつくらない単体のうち、ナトリウムやマグネシウムなどの金属では、原子がたくさんつながって物質をつくっています。

つながっている数が非常に多く、つくっている物質の質量によって原子の数が異なるため、右下に数字をつけません。

分子をつくる単体と分子をつくらない単体のちがいは、下図のとおりです。

分子をつくる単体と分子をつくらない単体 気体(Cl₂,O₂,H₂,N₂)は 分子をつくり、 金属(Na,Mgなど)は 分子をつくらない

金属以外では、炭素C硫黄Sなども、上図の右側のようなつながり方をします。
なお、ヘリウムHeなどは、原子どうしがつながらず、1つの原子だけで物質をつくっています。

 

分子をつくらない単体の化学式をまとめたのが、下表です。

分子をつくらない単体化学式
気体ヘリウムHe
非金属炭素C
硫黄S
金属ナトリウムNa
マグネシウムMg
アルミニウムAl
カリウムK
カルシウムCa
Fe
Cu
亜鉛Zn
Ag
バリウムBa
水銀Hg

 

3.分子をつくる化合物

分子をつくる化合物のうち、中学理科でよく登場するものは、次のとおりです。

分子をつくる化合物化学式
H₂O
二酸化炭素CO₂
硫化水素H₂S
酢酸CH₃COOH
アンモニアNH₃
塩化水素HCl
過酸化水素H₂O₂
硫酸H₂SO₄
硝酸HNO₃
メタンCH₄

なお、化合物のうち、分子をつくるものとして覚えて損のない化合物は水H₂O二酸化炭素CO₂くらいでしょう。

高校入試や中学校の定期テストでは、分子をつくる化合物と分子をつくらない化合物を区別して出題しません

どの化合物が分子をつくるのか、つくらないのかは、中学理科では覚える必要がないということです。

4.分子をつくらない化合物

分子をつくらない化合物の多くは、○○ナトリウムや○○銅などのように、金属が結びついています。

化合物のうち、中学理科で登場する分子をつくらない物質は、次のとおりです。

分子をつくらない化合物化学式
塩化ナトリウムNaCl
塩化銅CuCl₂
酸化銅CuO
酸化銀Ag₂O
酸化マグネシウムMgO
硫化鉄FeS
硫化銅CuS
水酸化ナトリウムNaOH
水酸化カリウムKOH
水酸化カルシウムCa(OH)₂
水酸化バリウムBa(OH)₂
硫酸銅CuSO₄
硫酸バリウムBaSO₄
炭酸水素ナトリウムNaHCO₃
炭酸ナトリウムNa₂CO₃

中学理科では、化合物が分子をつくるかつからないかは出題されにくいです。

詳しくは高校の化学で、共有結合イオン結合金属結合という内容で学習します。

単体と化合物

物資は、ふくまれる元素の種類によって、単体化合物に分けられます。

 単体と化合物

  • 単体 ;元素が1種類
    →化学反応で分解できない
    例)H₂、O₂、Feなど 
  • 化合物;元素が2種類以上
    →化学反応で別の物質に分解できる
    例)CO₂、NaCl、H₂Oなど 
  • 単体と化合物は、純物質である

 

例えば、空気にふくまれる気体である窒素酸素二酸化炭素を、単体化合物に分けてみましょう。

単体の気体は?

窒素N₂と酸素O₂

化合物の気体は?

二酸化炭素CO₂

純物質と混合物

物質は、次のように純物質混合物に分けられます。

 純物質と混合物

  • 純物質1種類の物質でできている
    単体の純物質と、化合物の純物質がある
  • 混合物2種類以上の純物質でできている
    混合物の例)空気、海水、原油など

(例題)
空気は、窒素酸素二酸化炭素などの(A)が混ざり合っている(B)である。窒素や酸素は(C)であり、二酸化炭素は(D)である。


(A)から(D)は何?


A 純物質
B 混合物
C 単体
D 化合物

化学式と化学反応式の違い|中2理科 化学

化学式化学反応式は、別のものです。

中学校の理科では、同じような時期に、化学式化学反応式を学習するため、同じものだと勘違いしてしまう方が多いです。

化学式と化学反応式の、大きな違いは次の2点です。

 化学式と化学反応式のちがい

  • 化学式は物質を表す式【矢印なし】
  • 化学反応式は反応を表す式矢印あり】

詳しく解説します。

化学式は物質を表す式

化学式は、元素記号数字を用いて、物質そのものを表す式です。

数学では、数式を学習します。数式は、等号「=」や不等号「>」などを用います。

化学式は「=」や「→」を使いません。

化学式とは、H₂OCO₂Ca(OH)₂などのことです。

化学反応式は反応を表す式

化学反応式は、化学変化化学反応)を化学式で表す式です。矢印)を用います。

水素と酸素が結びつき、水ができる反応を化学反応式で表すと、下のようになります。
  2H₂ +   O₂  → 2H₂O
( 水素 + 酸素 → 水 )

化学反応式のなかに、H₂O₂のような化学式を書きます。数式のように「=」ではなく、矢印「→」を用います。

【まとめノート】絶対に覚えたい化学式一覧を書いて覚えよう|中2理科 化学

本記事では、高校入試や定期テストによく出る化学式について解説しました。

 

分子化学式の関係については、次のようにまとめるといいでしょう。

まとめノート 分子と化学式 分子モデル

上のノート内で、重要なことは次のとおりです。

  • 化学式は、元素記号数字で表す
  • 分子は、原子が結びついてできる
  • 分子をつくらない物質もある

分子の化学式を覚えるときには、分子モデルを書いて、イメージしながら覚えましょう

 

純物質混合物単体化合物の関係は、下のノートを参考にしてください。

物質 →純物質 →混合物 純物質 →単体 →混合物

化学式について学習してから、純物質と混合物について考えると、理解が深まります。

 

中学2年で覚えてほしい化学式は、下のノートのとおりです。

覚えてほしい化学式一覧

けい先生
けい先生
覚えることがたくさんありますが、紙に書き、声を出して、暗唱して覚えましょう。五感をフル活用すると記憶力がアップします!

以上、中学2年生の化学分野『分子と化学式』についての解説でした。

 

原子と元素は、こちらから復習できます▼

元素と原子
中2理科【現役教員厳選】本当にテストに出す原子・元素記号一覧! #中学 #化学 #物質中学2年生の理科で学習する元素と原子、周期表について分かりやすく解説!現役理科教員だからこそ言える「本当にテストに出す」元素記号一覧もお伝えします。要点をギュッとシンプルにまとめたノートも公開しています。...

けい先生
けい先生
覚えるべき化学式が多くてお困りの方に向けて、解説しました。
この記事が、皆さんの理解のお役に立てれば幸いです。
ABOUT ME
けい先生
中学校・高校の理科教員。某公立大理学部物理科学科卒業。大手進学塾で集団授業の講師、模試や問題集の作成会社とフリー契約経験あり。 ●サイトのビジョン;科学好きなヒトを増やす! ー不治の病をなくしたり、生活を楽にするモノを開発したりする次世代の科学者が一人でも増えますように。
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